バーベキューグリルの選び方(1)

「牧野さんの使っているグリルはどんなのですか?」

「どんなグリルがオススメでしょう?」


シーズンインを前に、バーベキューグリルに関するお問い合わせが増えています。
昔と違い、コストコもあればネットでの個人輸入もある現代。
アメリカからの輸入品なども手に入りやすくなっています。
試しにネットで検索してみても、情報はたくさん出てきます。
が。
情報がたくさんあっても「どれを選ぶ?」となると、なかなか基準が分からないですよね。
そこで!
当ブログにて、「バーベキューグリルの選び方」について、シリーズでお伝えしていこうと思います。
会長・牧野の知識と経験に基づいた独断ですが、参考にして下さい。


(1)用途をイメージ!

まず、どういった用途(シチュエーション)で使うのかをしっかりイメージしましょう。
キャンプで使うグリル(持ち運びが前提)と、自宅の庭で使うグリル(据え置き前提)では、オススメ品も変わってきます。
今回は、用途(持ち運びか?据え置きか?)によるグリルの選び方をご紹介します。


●自宅の庭に置きっぱなし?持ち運ぶ?

多くの日本人は「バーベキューグリルはキャンプや川原で使う」イメージを持ってるんじゃないでしょうか?
日本のホームセンターで売っているバーベキューグリルは、多くが「アウトドア用品」コーナーに置いてあります。

ですが、アメリカではホームセンターのガーデニングコーナーにBBQグリルが置いてあります。
コストコでも、BBQグリルのセットがガーデニング用品のカテゴリーに入ってたりしますよね。

そのことからも分かるように、本場アメリカのバーベキューグリルは「自宅の庭で使う大型グリル(据え置き前提)」がけっこう多いんです。

アメリカでは、バーベキューはホームパーティー(ガーデンパーティー)のようなパーティー文化ですから、日本人のイメージする「アウトドア」的バーベキューとはちょっと違います。
日本の感覚では「据え置きの大型グリル」は馴染みがないかもしれませんが、そういったグリルも多いということは覚えておいて下さい。


・据え置き前提!大型グリル「BARRELタイプ」

アメリカでBARREL(バレル)と呼ばれる樽型タイプのグリルは、ほとんどが大型で重量も重く、持ち運びには全く適しません。

写真はコストコでも売っている、MASTERBUILTのBARRELタイプグリル。
60kg近い重量があります。
たま~に「組み立ても簡単なのでアウトドア・キャンプにオススメ!」とか書いてあるサイトを見かけますが、60kgの重さのグリルはどう考えてもキャンプにはオススメできません。
(どうやってテントサイトまで持っていくんだ(笑))
組み立てにも2人で2時間ぐらいかかりますし、川原に持っていくこともあんまりないでしょうね(笑)
もちろん、トラックを使えば持ち運べないこともありませんが、「自宅に据え置き」が前提だと思った方がいいです。

このグリルのメリットは、なんといってもその大きさ。
1台で、牧野が愛用するWEBERグリル(22.5インチ)の約1.5倍の焼き網面積を誇ります。
さらに、2段構造の焼き網で野菜やパンなどを同時に焼くことが可能で、2つ合わせればかなり大量の食材を焼くことができます。
大きさの割にはお値段もお手頃。
焼き面積当たりのコストパフォーマンスが高いのが、BARRELタイプの特徴です。

難点も、やはりその大きさ。
全幅が1600mmあったりするので、それなりのスペースがないと置き場に困ることになります。
また、大型であれば(炉の温度を上げるために)炭も大量に必要になり、少人数のバーベキューでは燃費が悪くなったりします。
実にアメリカらしいグリルと言えるでしょう。

とにかく大勢のお客さんを招いてパーティー!
そんなときにはBARRELタイプの大型グリルが役に立ちます。

日本人の感覚に合わせているんでしょうけど、BARRELタイプのグリルを「アウトドア・キャンプ用品」として販売するのはちょっとおかしいですよね(笑)


・持ち運びならこちら。「ポータブルグリル」

一方こちらの「WEBER スモーキージョーGOLD」は重量も3.5kgと軽量で、専用キャリーバッグがあったり持ち運び用のハンドルが付いています。
ポータブルグリルとして設計されていますので、キャンプなどに持っていくならこういったタイプでしょう。
もちろん、庭で使うこともできます。
専用のポータブルチャコールテーブルも販売されていますので、高さの調整もOK。

グリル面積は小さいですが、家族単位ならこれでも十分です。
キャンプと自宅、両方で使いたい!基本は家族で使う!
そんな、携行性を重視する方はこちらを購入される方がいいでしょう。

難点は、機能性とコストパフォーマンスです。
現時点では温度計が付いたモデルが存在しないため、本格的なオーブン料理をするにはやや難があります。
別の温度計を使うなり一定の工夫が必要なので、結果的に周辺機器が多くなりがち。
コストもそれに伴って上がることになります。
シチュエーションによって使い分けたい、という人向けと言えると思います。


・高機能なモデルがたくさん!「脚付きケトルタイプ」

BARRELタイプとポータブルタイプのちょうど中間に位置するのが、こちらの脚付きケトルタイプ。
直径47cm~57cm・重量10kg内外というサイズ感は、庭で使うにはコンパクトで取り回しがいいですが持ち運びが前提…というには大きい。
自宅で、少人数(10人前後)のパーティーを行うには最適なサイズですが、キャンプなどに持ち運ぶ場合は大きめの車が必要になるかもしれません。
牧野はトラックを使って持ち運びしていますが、けっこう取り回しに苦労するので、固定で使う方がいいかもしれません。
運べないことはない、ぐらいに考えておく方が無難です。

このタイプのグリルは、アメリカ映画などで庭が映るシーンになどよく登場しています。
一般的に普及しているタイプなので、WEBERワンタッチケトルに代表される機能性の高いものが多いのが特徴です。
温度計、灰捨てシステム、ツールフック、作業テーブルなど、オールインワンでセットになっているものがラインナップされています。
取り回しがよく省スペース、機能性が高いので、自宅の庭でお肉を美味しく焼くには最適。
一番バランスのいいグリルだと思います。

●まとめ

持ち運ぶのか?

据え置きで使うのか?

そんな観点からシチュエーション別にBBQグリルを紹介してみました。
軽くまとめると、

・ガーデンパーティーには大型据え置きの「BARREL」タイプ

・機能性と取り回しのバランス重視なら「脚付きケトル」タイプ

・持ち運びが多いなら「ポータブルグリル」タイプ

を選ぶのがいいと思います。

もちろん、バーベキューグリル選びの基準はそれだけではありません。
次回バーベ―キューグリルの選び方(2)は、「作りたい料理からグリルを選ぶ」というテーマでお届けします。

バーベキューグリルの選び方(2)はこちら!
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